都江堰 パンダ基地 飼育体験
都江堰のパンダ基地での1日飼育体験に参加した。集合時間がパンダ基地に8時40分だったので、前日は基地から徒歩圏内の民宿に泊まった。
民宿は3年前にできたばかりできれいだったが、閑散期だからか、その日の宿泊客は私のみだったらしく、朝チェックアウトしようとしたら、民宿にはオーナーも客も誰もいなかった。
民宿を予約したサイトに書いてある電話番号に電話するが出ない。2つの番号が書いてあったので2つ目の電話にかけると繋がった。チェックアウトしたい旨を伝えると、部屋のドアを開けっ放しにし、鍵は部屋の中に置いておいて、だって。ゆるすぎる…。超田舎なので、鍵を開けっ放しにしても誰も盗まないことなのだろう。
民宿でのやり取りに時間を取られてしまったので、大急ぎでパンダ基地に向かうと、開園前だが、すでに駐車場には大型バスが停まっている。
5年前に来た時は、数人の観光客しかいなかったけど、中国人もパンダの可愛さに気づいたようで、パンダ基地の見学が四川観光のツアーに組み込まれているようだ。
通常の入場料は58元(1200円)だが、飼育体験だと880元(17,600円)。前回、卧龙パンダ基地の日本人向けツアーは1800元(36000円)だったので、半額。
作業着に着替え、まずはパンダ宿舎の掃除。
自撮り大好きな中国人向けに販売するだけあって、体験する参加者をガイドが撮影してくれる。その日は、20人ぐらいの参加者で、2,3人に1人のガイドが付く感じだったが、夏は参加する人が多く10数人に一人のガイドで対応していたらしい。
掃除の後は、餌の竹を食べやすいように割る作業を行う。
前回は労働力としてカウントされていたようで、かなりの数の竹割りし、終わった後は手が震えるレベルだったが、今回は人数が多いので若干物足りない感じ(笑)
次は檻に入ってパンダに餌やりです、というのでやっとパンダと接近できると思ったら、飼育員が餌やりするのを間近で見るだけで、しかも撮影禁止(泣)。
卧龙は、自分で餌やりを体験できたし、餌に大喜びするパンダも撮影できた。これも値段の違いなのか…
その後は昼ごはんまで、おのおの園内を回れる。
私は小学生の女の子との組だったので、ガイドと3人で回る。女の子は北京から来ており(両親はパンダ基地には来ているが飼育体験には参加せず)、現代っ子らしく、疲れた、足だるいとパンダにあまり興味なし。
女の子が「あんな格好で寒くないのかな」という素朴な疑問に、ガイドが「おしゃれに寒さなし」と答えていた(笑)
ガイドが、園内一のきれい好きパンダ、だから体が白いでしょ、と教えてくれたパンダ↓
パンパン(オス)は多くの子孫を残したので銅像が作られた。パンダの数がここまで増えたのもこのパンパンさんのおかげ。
このパンダ基地にはパンダ以外にも、レッサーパンダと黒クマがいた
お昼ごはんは、パンダ基地のスタッフと同じご飯を食べる。
お昼ごはんの後はしばらく自由行動。
食堂近くで竹を運んでいるおじさんがいたので、「この園内の竹ですか?」と聞いたら、まさかの「外から買っている」との答え。
3種類ぐらいの竹を外から買っているんだって。ちなみに園内の竹は北京の動物園などに運ばれるらしい。
昼からはパンダに関するDVDを見せられ、その後はパンダの餌作り。
年を取って笹を食べられないパンダ用に、笹を細かく切る作業
この後に終了証をもらって飼育体験終了。
服を返す段階で、今回参加した人の中に日本人の夫婦がいることに気づいた。広州から参加している夫婦で、旦那さんは10年前に飼育体験を成都で行った時は、餌やりとかできたらしく、今回餌やりできなくて残念がっていた。もっと早く日本人だと気づいていれば色々話せたのに、残念。
私もこの旦那さん同様、今回の飼育体験は残念だった。
パンダと触れ合うことよりも、「飼育体験をする私」を撮影することに重きを置かれていて、私にとってはこの値段を払う価値なし。倍の料金を払った5年前のほうが断然楽しかった。