しょんまおの上海生活

22年10月 濃厚接触者となる1

コロナ前の国慶節休暇には、中国国内旅行に出かけていたのだが、ゼロコロナ継続中の中国では、旅行先で感染した場合や濃厚接触者になった場合には、会社やマンションが封鎖される可能性もあるため、大人しく上海で過ごすことにした。
休みに入る直前に会社のサーバーの調子が悪くなったため、国慶節はその対応のために出勤し、それ以外は友達と近所で食事。


休み最終日(10/3)に、自分が住んでいる小区内にあるジムの有料プログラムを予約してあったので、会社に数時間出勤しその帰り道に日本出張中で中国は休みだという考えのない上司から、「地方出張中で作業できないから、代わりに作業してメールで送っておいて。割りと急ぎ」と電話が来た。
簡単な仕事なので30分もかからないのだが、ジムの予約時間が迫っている。
急いで作業して提出し、ジムへと向かった。

 

次の日は、普通の会社は国慶節休みだけど、私の会社は振替出勤。
夕方からのBBQに誘われたので、1時間早退してBBQ会場に向かい、BBQ会場の敷地に入ろうと思った瞬間、知らない電話番号から電話がかかってきた。


日本語で「長寧区(私が住んでいる区)の下の組織の者ですが、しょんまおさんですか?」
んんん?嫌な予感・・・
「10/3の16時頃ジムに行きましたか?」※
「行きました」
「濃厚接触者となりましたので、隔離ホテルで7日間隔離になります。今どこですか?小区に迎えに行きますので準備してください」と。

※商業施設やレストランなど、どこに入るにも場所マといわれるQRコードをスキャンさせられるため、誰がどの時間に入店しているか政府が把握しているので、すぐ連絡が来る


予感的中、BBQ会場に入る前だったから友達には迷惑をかけなくて良かったけど、会社に出勤しているから、微妙だな。

家に戻り一番大きなスーツケースにフルーツや日本から持ってきたカップ麺などを詰め、隔離に備える。
その間にも、長寧区の疾病コントロールセンターから中国語で電話が来た。
パスポート情報や自撮り写真、この2日間に立ち寄った先やデリバリーした先を電子マネーの使用記録を提出するように言われ、「虚偽の報告をすると社会的責任を取ってもらいますから」と脅された。


そんなこんなで荷物を準備していると、迎えのバスがすでに着いたという連絡あり(着く直前に連絡くれよ~)。
バスは50人くらいの大型バスで、乗っている人たちの中には、ジムで見かけるスタッフや会員もいる。
バスに乗っている間に、今度は黄浦区(会社がある区)の疾病コントロールセンターから連絡があり、
「どこで濃厚接触者になったのですか?(区ごとに連携してくれよ)」
「陽性者は誰ですか?知り合いですか?(そんなことは知らないし、私も知りたい)」など質問された。

移送バスが来る前に会社のスタッフに私が濃厚接触者になったので、明日会社に連絡がいくと思うと伝えておいたが、どうやらバスに乗っている間にも連絡があったのようで、「会社は今から48時間封鎖されます」と連絡があった。

会社が入っている階を封鎖

ジムに行く前に上司から来た電話が、運命の分かれ道だったようだ。あの時データ作成に手間取っていれば隔離されることもなかった。
旅行に行くと会社に迷惑がかかるかもしれないからと、会社と家しか行ってない(休日出勤までした~)のに、まさかこんな近くで濃厚接触者になるとは。上海市にいても隔離されるなら次の休みは遠出しようと決めた。


移送バスは濃厚接触者の住んでいる小区を回っていくようで、乗ってから2時間以上かかって、隔離ホテルに到着。
濃厚接触者の中に日本人男性らしい人がいたので声をかけてみると、わたしより遅い時間にジムを利用したらしい。

ジムのフロントスタッフを発見したので、「陽性者は何時に来ていたの?」と聞いてみると、「14時から16時で、どうやら外国人らしいよ」と教えてくれた。
おいおい、ジムのスタッフすら陽性者が誰なのか知らされてないってことか。
私の利用時間15時半から17時、更衣室も使わずスタジオに直行しているので、陽性者とは接触はしていないし、先ほどの日本人男性の利用時間は17時から19時なので、陽性者と利用した時間すら違う。
男性は「陽性者が利用した後は全員濃厚接触者にしているんですかね・・・」と嘆いていたが、おそらくその通りなのであろう。

ちなみに電話があった日の上海市発表の陽性者数は、無症状者が6人・・・。

移送バス